第5回将棋電王トーナメント準決勝Ponanzavs平成将棋合戦ぽんぽこの棋譜!横歩取り

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第5回将棋電王トーナメント準決勝Ponanza vs 平成将棋合戦ぽんぽこの棋譜です。


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今回は色々ありましたね。

将棋ソフト「Yorkie」が思考部で、オリジナリティーがないとかで辞退したり、256手以上続く場合は、引き分けにするというルールで揉めたり。

特に、Yorkieに関しては、平成将棋合戦ぽんぽこの開発者が説明して、辞退させないようにしていたとこが熱かったです。

将棋ソフト開発者たちの熱い思いとか信念とか伝わってきました。

そして、Ponanzaの開発者、山本一成さんの引退…

山本一成さんは、今回はあまり開発に携わっていないとのことで、あんまりPonanzaを強くできなかったとのことでした。

次回もっと強くするのかと思いきや、引退となってしまいました。

残念ですが、今までお疲れ様でした。

さてそれでは、本局に移りましょう。

準決勝のPonanzaと平成将棋合戦ぽんぽこの対局ですね。

本譜は横歩取りになりましたね。

Ponanza vsぽんぽこ

ここまではよくある進行ですね。

△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△8八飛成▲同銀△5五角打みたいな斎藤流もあるんでしょうか。

ただ、斎藤流の場合、5八玉型のほうが多いので、6八玉型でうまくいくかどうかは分からないですね。

ぽんぽこは、歩をあわせずに△7四飛と横歩を取りにいきました。

▲3五歩なら、△2五歩と叩いて▲同飛に△7六飛と取るのもあるようです。

あんまり意味があるように見えませんが、elmoは推奨していました。

横に逃げたら、角交換して△2七角から馬を作ってどうかですね。

Ponanzaは一歩ぐらい問題ないということで、▲3八銀とあがりました。

△7四飛に▲6九玉と引くんですね。これもなかなか面白い手ですね。意味は全く分かりませんが(苦笑)

そこでぽんぽこは、△3八歩と打っていきました。

Ponanza vsぽんぽこ

▲同金は△8八角成▲同銀△5八角と打って、▲同玉なら△7八飛成で一気に寄りそうです。

6九玉をとがめにいったんですね。

▲6六歩と角道を止めて、△6四歩と開けさせにいきました。

▲6八銀△6五歩▲7七銀△6六歩と取り込みました。

▲同銀は、△3九歩成▲同金△6六角▲5八銀と先ほどと同じような攻め筋ですね。

なので、△6八歩と下から受けました。

そこで、△2四飛とぶつけて、▲2五歩△6四飛と戻りました。

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そこから▲9四歩から桂馬を使っていって、7筋に飛車をまわって攻めにいきましたね。

Ponanza vsぽんぽこ

ここで、△6六飛も有力みたいですね。▲同金に△6五歩▲5五金△5四歩と金を追いかけていって、金が退けば角が取れるので、これでも指せるようです。

ぽんぽこは、△8六歩と飛車を取らせて、と金を作りにいきました。

歩成りに対して、▲7七角とあがって、7七で取らせましたね。

▲7九角は△8八歩から歩成りを作られて追われるので、それを嫌ったんでしょう。

△同歩に▲同桂と取りたいですが、△8七角の王手金取りがあるので、▲同銀しかないんですね。

また、△8八歩が厳しくなってきます。

そのときに、Ponanzaは▲8三歩で切り返しましたね。

△同銀は▲8七飛から歩を払おうという手ですね。

△7一金と寄りましたが、歩成ってから同じ筋です。

Ponanza vsぽんぽこ

ここでまたぽんぽこの切り返しがありまして、△8三角。

歩を払ったら、角成りが王手の先手になるので、金が取れないですね。

なので、▲5八玉とあがるしかなくて、△8九歩成と桂馬が取れました。

▲同飛に△8四歩と敵の打ちたいところに打てで、歩を打たせないようにしましたね。

▲同飛でまた飛車を引くのであれば一手パスなので、やりたくないですね。

なので、▲6六銀と中央に出ていきました。

そこから、Ponanzaは金銀で制圧しにいきましたが、ぽんぽこは△7四歩~△7三銀として、△7二角と引いて角を使いました。

Ponanza vsぽんぽこ

この△2七桂を狙っていきました。

Ponanzaは受けずに、▲7四歩△同銀▲6五金とぶつけて、△同銀▲同銀としましたね。

▲6五銀とぶつけると、△4五角と飛車に当てられて、▲5六銀と引くしかなくなります。

▲6五金なら、△4五角には▲7九飛が銀にあたって先手が取れるので問題ありません。

金と銀の交換で駒損なので、あまりやりたくはないと思いますが、仕方なくという感じですかね。

ぽんぽこは、△1九桂成と香を取りました。

金よりも香のほうが使えるということなんで、成桂を残しておくほうがいいということなのか、どうなんでしょうか。

Ponanzaは、▲5四歩と玉頭を狙っていきました。ただ、角道が開くので、かなり怖いですね。

ここも仕方なくという感じでしょうか。

△3六歩▲同飛としてから、△7七角成としていきました。

Ponanza vsぽんぽこ

こうなってくると、Ponanzaがハッキリ苦しそうですね。

ただ、ソフト同士の場合、ギリギリまで逃げられるので、なかなか詰まないですね。

相入玉の将棋になり、ぽんぽこが詰ませました。

Ponanza vsぽんぽこ

256手以上で引き分けになるというルールですが、178手なので、ぽんぽこの勝利となりました。

予選リーグでのPonanza vsぽんぽこでも同じような横歩取りに展開になって、Ponanzaのほうが有利な展開になったんですよね。

ただ、そのときは256手以上かかって、引き分けとなりました。

なので、力はほぼ互角なんでしょうね。

ギリギリの差で勝つか負けるかという感じみたいです。

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