先手番都成流vs後手番嬉野流の珍しい対決
3分切れ負けが時間が足りなすぎて厳しいので、10分切れ負けで対局しました。
将棋ウォーズ(10分切れ負け)
都成流vs嬉野流
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飛車先をすぐに突いて来られたので、私も応戦。
6手目△8六歩とすぐに突いた場合、▲同歩△同飛▲2四歩△同歩▲2三歩で先手の私が優勢です。
△8七歩と打たれても、角道が空いていますから、▲7七角と逃げておいて問題ありませんし、△8七飛成には、次に厳しい手がないので、▲2四飛と歩を取ってから、角を取ります。
ということで、相手の方も受けられました。
ここで、△3四歩と角道を開けられるのでしたら、▲7八金とあがって、角換わりか横歩取りを目指します。
本譜は、△3二金でしたので、こちらは、▲7八銀と上がり、都成流にしました。
本来、都成流は、後手番の戦法ですが、先手番でもできることが分かったので、飛車先をすぐに突いてきた場合、私は使っています。
△8六歩には、▲同歩△同飛と歩の交換をした後、▲7七角と角が上がります。
△8四飛や△8二飛など、飛車が下がった場合、ゆっくりとした展開になり、▲8六歩と高く受けて、先手だけの指針を言うと、▲8七銀▲7八金と上がって、銀冠を目指します。
これはこれで、一局の将棋ですね。
▲7七角と上がったときに、△7六飛と横歩を取ったとき。
このときに都成流の本領発揮。
▲2四歩△同歩▲同飛と進みます。
ここで、△2三歩であれば、▲8四飛と回って、相手の飛車を戻れなくします。
相手だけ歩越しの飛車になり、飛車の働きが悪くなります。
対し、こちらだけ歩が切れているので、攻めやすくなるわけですね。
ということで、△3四角と角道を開けた場合。
このときは、厳しい手がありまして、▲同角成△同銀に、▲8七角と打ちます。
飛車が逃げれば、▲4三角成△同金▲2二飛成で、先手優勢です。
ということで、角道を開ける場合、△1四歩と端を開けるしかありません。
この場合は、▲2八飛と飛車を引いておきます。
一見これで受かっているようにみえるんですが、相変わらず、△2三歩は打てないんですね。
打てば、▲2五飛と飛車を浮いて、飛車回りを見せますので。
打つとしたら、△2六歩と飛車利きで打つしかありませんが、▲6六歩と飛車道を止めてから、歩を取りいけば、問題ありません。
なので、横歩を取ると、だいたいこちらが良くなる印象です。
ただ、本譜は飛車先の歩を交換されませんでしたので、あんまり意味がなかったですが。
嬉野流は、3一の銀を斜めに上がっていく、斜め棒銀ですから、飛車先の歩の交換は一手損と考えるんですかね。
嬉野流は、少しだけ知っていますが、あまり詳しくないんですよね。
そもそも、対局している最中は、嬉野流とすら気づいていませんでしたし…
対局が終わって検討している最中に、「あ、嬉野流じゃん」って気づいた感じでした。
取りあえず、飛車先の歩は交換されなかったので、こちらは早囲いに切り替えました。
▲4六角と出て、飛車を睨んで、相手の攻めを緩和させたいと思っていたんですが、相手もそれはイヤだということで、△4四銀と上がられて、けん制されました。
それでも、角が出たいと▲3六歩。
角が狙われても、3七に引けるようにするためですね。
相手の方は、意地でも角が出られないように、△4五銀と上がられたんですが、▲3七銀とあがって、銀バサミを狙いました。
そこで、△7三銀と飛車の小瓶を閉じつつ銀を攻めに参加させようとしたんですが、▲3五歩と銀バサミが成功。
なので、ここは△3四銀と一度引くしかなかったかな、と思います。
銀が取れてからは、▲4六角と角もようやく出れて、こちらの攻めの体制も作れました。
ただ、ここで△6四角と角を合わせられて、▲同角△同歩▲6三角は狙っていたんですが、△同歩ではなく、△同銀だったら難しかったですね。
浮かむ瀬によると、じっと▲6八金としていて、攻め筋はないようです。
ここまで来て、陣形整備というのも、なんだかな…という気はするんですよね。
後、対局中に△同歩だけ考えていて、△同銀は一切考えていなかったのも問題ですね。
こういった読み抜けはなくすようにしたいです。
本譜は、一応読み通り言ったので、攻めがつながりました。
53手目。
角を成って、銀にあてて、飛車で守ったので、今度は飛車に当てた局面です。
相手の陣形的に飛車は渡せないかな? と思っていたので、△6二飛と飛車が逃げつつ金を守ると思っていました。
▲7四馬とまた銀にあてると千日手になると思ったので、▲7二歩と打って、△同飛なら▲同馬、△同金なら▲7四馬と引いて、今度は飛車が戻れませんので、銀を取ろうと考えていました。
ただこれ、あんまり良くない手で、そもそも手抜かれたら何の意味もないんですよね…
じっと△2二玉とされて、固められて終わりですね。
浮かむ瀬によると、▲5三銀△6三飛▲7四馬△5三飛▲7五馬と銀の交換をした方がいいとのことでした。
後は、7六歩も取ってしまう感じですね。
こっちのほうが手堅いですし、逆転される心配も減りますから、いいですね。
ただ本譜は△9三桂と跳ねられたので、飛車を取って、飛車で攻めていきました。
62手目。
△6五歩を▲同歩と取るのは、手拍子過ぎました。
ここで、△6六歩と打たれると、金が動けないんですね。
大丈夫だろうと思っていたんですが、全然大丈夫じゃなかったです。
まだ、▲4八銀打として、角を取りに行くべきでした。
打たないで、単に▲4八銀とした場合は、△4六角の飛車・龍取りがありますね。
これが対局中に見えたかどうかはあやしいですが。
本譜は△6六角打とされたので、▲4一銀と攻め合いに行きました。
その後は、相手の方も歩打ちに気づかれて、角を切って、△6六歩と打ちました。
ただ、こうなってしまうと、本譜のように、▲3二銀成から、△同玉に▲3一角が必至です。
同玉と取らずに、△1三玉と逃げた場合。
▲2二角△2四玉▲2五歩に、△同玉でも、△3五玉でも、頭金から、香で、詰みです。
また、▲3二銀成に、△同玉▲3一角のときに、△3四歩と玉頭をあげる手も見えますが、▲4一龍と龍が寄ります。
△同玉は頭金ですので、△3三玉とするしかありませんが、▲4二龍とさらに追います。
△2四玉とあがり、先ほどと同じように、▲2五歩から、頭金に香で、詰みですね。
まだまだ甘い手が多いですね。
有利になったときは、いわゆる友達をなくす手とか、激辛流と呼ばれるような指し手をさせるようになりたいです。