将棋クエスト5分切れ負けにて、対局しました。
>
私が先手番です。
お相手は、レーティング1979の5段の方でした。
10分切れ負けでは、レーティング2223の6段で、とんでもなく強い方ですね。
5切れで少しレーティングが落ちているのは、色んな戦法を試しているからだと思います。
勝ちにこだわるより、楽しみつつ将棋を指しているのだと思います。
アマチュアは勝っても負けてもなにかあるわけではありませんし、楽しむことも重要な要素ですね。
それでは、対局を振り返っていきます。
魔界四間飛車もとい向かい飛車!?
お相手の指し方が面白くて、4四歩突いて、振り飛車かなと思いきりや3二金とあがったので、雁木かなと思いましたね。
ただ、△3五歩と3筋の位を取られて、雁木でもないということで、お相手の手に警戒しつつ駒組みを進めていきました。
3四金型にして、向かい飛車にされました。
四間飛車であれば、魔界四間飛車という戦法ですが、向かい飛車はどうなんですかね。なにか名前はついているのでしょうか。
ただ、四間飛車でも向かい飛車でも基本的な狙いは変わらないのかなと思います。
3四の金を使って、抑え込んでしまおうということですね。
こちらは抑え込まれないようにしないといけませんし、できれば3四の金が遊ぶ展開になれば理想的ですね。
そういう意味でも、2五歩は決めないほうが良かったかもしれません。
争点になりますので、狙われてしまいますし、抑え込まれやすくなってしまいますので。
あ、穴熊だと…!?
▲9六歩を突いて、穴熊なのか美濃なのか聞いたら、△7二金と穴熊という答えが返ってきましたね。
こちらから穴熊にいこうとすると、いつでも△2四歩と開戦されるので穴熊に行きにくいので左美濃で収めようと思っていましたが、お相手が穴熊であればこちらも穴熊で問題ないと判断して、▲7八金とこちらもあがりました。
ここで△2四歩から仕掛けられたとしても硬さ的に同じですので、大丈夫という判断ですね。
そこからお互い腰掛け銀にして、穴熊に囲っていきました。
2筋は捨てて6筋へ
お相手は桂馬を使って2筋を狙ってきましたので、こちらは2筋は諦めて6筋から攻めることにしました。
6筋の歩を交換しにいきましたが、これはヒドかったですね。
△6一飛とまわられて、▲6五歩しか受ける手がありませんので、お相手にだけ歩を切られて損でしかありません。
なので、歩の交換を挑む前に飛車を回ってしっかり交換できるようにしてから、交換しにいくべきでした。
ここで、▲6四歩が良かったみたいです。
△同銀なら▲7五金とぶつけて、金を取れば飛車を抜いて金取りにも当たってきます。
なので、△5二銀と引くしかなくて、十分という感じだったみたいです。
ただ▲5五銀と出て銀を引かせて6三歩を打たせる展開になったので、これなら悪くないかなと思っていました。
再び一歩交換して、2六歩と桂馬を取りにいこうかなと考えていましたが、3筋に飛車が周られたので、▲2六歩は△3七桂成とお相手の攻めが速くなってしまうので、できなくなりました。
3筋vs4筋の勝負へ
お相手は3筋から攻めてこられて、こちらは4筋から攻めていきます。
バラして歩成りで勝負してくるか、単に歩成りで勝負してくるのかなと思っていましたが、△4二金とあっさり引いてくれました。
歩成りの楽しみが残っているので、引いても問題ないという判断だったと思います。
ただ次の▲4五飛がおそらくお相手にとって誤算だったのではないかと思います。
△3七歩成は▲3五歩で飛車が取られてしまいますので、こちらが良くなります。
歩成りができないとなると、金を引いた損だけが残ってしまいます。
守りの金だと思えば、引いても悪くはないと思いますが、お相手にとっては攻めに使おうと思っていた金ですし、あまり引きたくはなかったと思います。
ここで時間を使ってもらえて、▲4五飛の局面では私の残り時間が2分32秒でお相手が2分38秒と少しだけ負けていましたが、次の△4三歩に33秒使ってもらえて、残り時間が2分5秒になりました。
まだお互い手付かずですし、おそらく詰みまではいかないだろうなと思っていました。
戦いが起こる前に自陣を引き締める
△4三歩▲同歩成なら△同銀ということでしょうね。
そこで、▲4四歩なら△同銀からさばいてしまおうということだと思います。
私は取らずに▲7九金と引いて離れ駒をなくして大駒をさばいたときに先手で打たれないようにしました。
個人的には冷静な一手だったかなと思っています。
ただ、△5四歩▲同銀とされて、△4四歩と取られる手があって少し悪くなったみたいです。
とは言え、お相手は▲同歩成を読んでいたと思いますし、最善手を探そうと時間を使ってくれるのであれば、それはそれでいいかなと思います。
最善手を指すことも大事ですが、切れ負けですので、時間も大事ですからね。
ということで、△4四歩と取り込まれて、▲同銀から銀と角の交換になりました。
金銀交換より飛車!
お相手は金を狙ってこられましたね。
ただ、この金はすでに働きを終えましたし、交換してもいいかなと判断して、▲7五歩と飛車を狙っていくことにしました。
△5六銀成に飛車を取るのは馬まで取られてしまいますので、▲同歩としてから、飛車を取りにいこうと思っていました。
△4四飛とぶつけてこられて、馬と飛車とどっちで取るのか迷ったんですが、龍が作れそうなので、馬で取りました。
ただ、△3三角で金を取る手と2四飛の両方を防がれて、仕方なく▲4二飛成と切りました。
これなら、飛車でいったほうが良かったですね。
飛車を守る悪手
△2一金と打たれましたが、▲4二香成と飛車は見捨てるべきでしたね。
飛車は取られますが、この金は遊びますので、私は角銀の得で成香もできて、お相手は飛車得で金損になりますので、さすがに勝ちですね。
飛車が逃げても手がないかなと思ってしまって、▲3四飛成と逃げてしまいました。
△5一角と引かれて手が見えなくて、▲3二銀をなんとか指しました。
今思えば▲4三香成とかで良かったですね。時間がなくて焦って見えませんでした。
△5一角の局面で、私の残り時間が1分1秒で、お相手は17秒でしたが▲3二銀で26秒も使ってしまい残り35秒になり、残り時間に差がなくなってしまいました。
詰みまではいかず終了
読み通り詰みまではいかずにお相手の時間切れで勝ちとなりました。
最後はひどくて、△8八角成から逆転模様です。
なので、龍を切って角を切れないようにすべきでした。
なかなか面白い力戦の将棋で、構想を練るのが指していて楽しかったです。
定跡は型にある程度ハマってしまいますが、力戦は1から自分で考えないといけませんので、そういった楽しみがありますよね。