横歩取り青野流の定跡や対策、プロ棋譜を紹介


相居飛車の中で激しい変化が多い横歩取り。

その中でも、青野流というかなり激しい部類の変化になる指し方を見ていきたいと思います。

知らないとすぐに攻め潰されてしまったりもするので、横歩取りを指すのであれば、押さえておくことをオススメします。

青野流の定跡


青野流の狙いとしてはこんな感じですね。

青野流

横歩を取って、△3三角と上がったのに対し、▲3六飛と飛車を引いて7六の歩を守るのが通常の横歩取りですが、

青野流は7六の歩は守らずに、▲5八玉と上がります。

ここで、△7六飛と横歩を取る手もありますが、それには▲3三角成~▲8四飛と回って、△8二歩と打たせて、一局の将棋という感じです。

ソフト的には少し先手が指せる展開のようです。

横歩を取らなければ、▲3六歩~▲3七桂と跳ねて、桂馬で攻めていきます。

青野流

ここまでいければ、勝ちですね。

角が逃げれば▲3二飛成と金を取って、竜ができますので。

▲5八玉と上がったのは、上がっていないと、ここで△1五角と王手されて角が逃げられてしまうからですね。

それでも差せなくはないんですが、せっかく取れそうだった角が逃げられるのは不満です。

ということで、▲5八玉とあらかじめ上がっておくことで、角道からそれています。

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青野流のプロ棋譜

2017年5月22日第58期王位戦挑戦者決定リーグ白組5回戦

豊島将之 八段 vs. 佐藤天彦 名人


あの序盤中盤終盤、隙のないことで有名な豊島八段と佐藤名人との対局ですね。

かなり激しい展開になるのがお分かり頂けるのではないかと思います。

青野流対策

この青野流はどう対策したらいいのか?

見ていきたいと思います。

▲5八玉としてきたのに対して、佐藤名人も指していたように、△5二玉とこちらも玉が上がるのが有力です。

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青野流
(後手番をこちら側にしています。)

△3二銀としてしまうと、角が動いた瞬間に金が取られてしまい、角が動けなくなってしまうからですね。

▲3六歩と桂馬を活用してこようとした場合は、△7六飛とここで横歩を取ります。

ここでも、▲3三角成△同桂▲8四飛と回る手もありますが、今度は▲3六歩を突いているので、その歩が取れますし、△5五角の香の両取りも狙えますね。

とは言え、桂馬を取られて竜を作られる方が痛いので、△8二歩と打って、先手も香の両取りを消すため、▲2八歩と打ちます。

青野流

これはこれで、一局の将棋ですね。

青野流を指していて、定跡を外したいという場合は、こちらの変化に持っていくのも面白いと思います。

青野流に戻りまして、▲3六歩を突いたときに、△7六飛と取った場合は、豊島八段のように▲7七角と角が上がる手もありますし、▲7七桂と桂馬が跳ねる手もあります。

青野流は桂馬の攻めですので、2枚の桂馬を跳ねさせて、攻めていこうという狙いですね。

基本的に青野流を指す方は、▲7七桂と桂馬を跳ねる方が多いような気がします。

青野流

ここからもいくつか手はあります。

佐藤名人のように、△2六歩と垂らす手もあります。

垂らした場合は、先ほどの豊島八段と佐藤名人の展開と同じような感じになります。

後は△5五角と角が出る手もあります。

香取りで一見受からないようにみえるんですが、▲2二歩という切り返しがあります。

△同銀、△同金は飛車が成られてしまいますので、△同角と戻せるわけですね。

後手からしたら、一歩得することができます。

先手としてはその間に桂馬を活用して攻めてしまおうということで、▲3七桂と跳ねていきます。

ただ手順に角が引けた分、桂馬が跳ねてきても、角に当たりませんので、△7二金から中住まいを目指します。

すぐに▲4五桂と跳ねてきても、△6二銀と中央を足しておけば問題ありません。

青野流

先手の青野流としては、▲9六歩から▲9七角と使えていない角を使う筋もありますし、▲2四歩と垂らす手も有力ですね。

▲2四歩からは▲2三歩成△同金▲3一飛成△同角に、▲3二銀と両取りを狙ったり、▲6五桂と跳ねる手があります。

いずれにしても、後手が指せる展開なので、ちゃんと受けきれば問題ありません。

▲3二銀に対しては△3六飛と回ります。

角・銀のどちらを取っても、△8七歩▲同金に△8六歩として、▲9六金なら△8七歩成で勝ちます。

青野流

角は逃げれませんし、△8八とに▲同銀ですと、△7八飛もありますから、攻めが切れないですね。

続いて、▲9六歩から端角で来る場合ですね。

△2三金から先ほどの筋に誘い込む手もありますが、

△4四角と真ん中を厚くしつつ、飛車の横利きを遮断するのが有力です。

そこで、▲9七角と角が覗いてきたときに、△8六歩と抑え込んでしまいます。

青野流

これでもう攻め手はありません。

逆に後手からは、△7七角成▲同金△同飛成という攻めがあります。

もちろん、△8六歩を打たずに▲9七角の瞬間に△7七角成もありますが、角が玉頭を睨んでて怖いですね。

終盤力に自信がある場合は、それで攻めていってしまってもいいと思います。

手堅くいくのであれば、△8六歩を打ってから狙うことをオススメします。

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