将棋クエスト5分切れ負けにて、対局しました。
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私が先手番で、お相手はレーティング2006の4段の方でした。
私は1771の初段ですので、かなり格上の方ですね。
しかも、10切れのほうでは5段とかなりの実力者でした。
将棋クエストは、ウォーズよりも人が多くありませんので、格上とも当たりやすいというのも特徴ですね。
強い方と手合わせできるのも魅力的ですね。
強い方に教えてもらったほうが絶対に強くなりますからね。
ということで、対局のほうを振り返っていこうと思います。
ゴキゲン中飛車から囲い優先
お相手はゴキゲン中飛車で、超急戦は受けてくれない可能性もありますので、ポンポン桂ができればいいなと思っていました。
ここまでは超速もポンポン桂も同じ進行で、△4二銀に対して▲3七桂とする予定でした。
ただ、△6二玉と囲いを優先されましたので、ポンポン桂はやりにくいので、▲3七銀と超速に切り替えます。
ポンポン桂は攻める展開になりやすく、主導権を握りやすいので、好きですが4二銀でないと成立しにくくなります。
詳しくは上記を見ていただければと思います。
6二玉の場合は、超速にしたときに銀対抗の形にできなくなりますので、主導権を握れるので、超速でも悪くないかなと思っています。
お相手はほぼ一直線に美濃囲いですね。
かなり囲いを優先されましたので、穴熊にするのかなとも思いましたが、美濃で収まりましたね。
超速から4五銀へ
問題は、この4五銀ですね。
定跡では3二金と5八金右が入っていない状態で、4五銀とする手ですので、金上がりの交換が入っていて成立しているのかどうかは不安でした。
ただ、悪くはならないんじゃないかと思って、やってみました。
特に研究とかはしていなくて、思いつきに近いです。
定跡では、金上がりの交換が入っている場合は、▲7七銀が多くソフトもそちらを推奨で、300点ぐらい先手がいいとのことでした。
ソフトは振り飛車の評価値が低いので、ほぼ0ですね。
▲4五銀に対する評価値は200点ぐらい先手がいいとのことで、成立していないわけではないみたいです。
序盤でこれぐらいの評価値差しか変わらないのであれば、好みでいいのかなと個人的には思っています。
定跡は▲4五銀に対して△3二金ですが先に金があがっていますので、△2二角が入ります。
そこで、▲2四歩を突き捨ててから▲3四銀と出ました。
2四歩を突き捨てたのは、△同角の変化がなくなったからというのもありますし、いつでも飛車が走れるようになるのと、2三歩が打てるようになるのが大きいかなと思っていました。
定跡との違いは、定跡は4九金のままで2四飛が入っていますが、この場合は▲2四飛が入っていなくて▲5八金右となっているので、これがどうなるかですね。
超速から4五銀の定跡
一般的な超速から4五銀の定跡も紹介しますと、こんな感じです。
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端歩の交換が入っているかどうかもありますが、大きな違いは、▲2四歩△同歩▲同飛ですね。
▲同飛とせずに▲5八金右とすると、本局に合流する形となります。
ただ、ここまで来て▲5八金右も少し変ですので、▲同飛が自然ですね。
その場合は、△5四飛が中飛車の切り返しで、▲3五歩と銀を支えますが、△3三歩▲2三成銀△2四飛▲同成銀と飛車交換になります。
以下、飛車を何度も合わせて、成銀が自陣に戻る展開となります。
これも一局の将棋ですね。
ただ、龍ができている分 後手のほうが指せる気がしますが、どうですかね。
ソフト評価値は300点ぐらい先手がいいとのことで、振り飛車ということも考慮すると、互角ですね。
2四飛が入っていない変化
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本局に戻りまして、2四飛が入っていない場合どうするかですが、これでも△5四飛はあったようです。
▲2四飛と進みますと、3五歩は入っていませんが、定跡と同じように進んで、金があがっている分、4七飛成を消すことができます。
なので、龍を作るとしたら2八飛~3八飛成ですね。
龍は作られますが、歩得は残りますし、そこまで悪くないのかなと思います。
ただ、2六成銀まで引かせてから、△3四歩で難しいようで評価値は50点ぐらいのほぼ0に戻っています。
▲2四飛ではなく、▲3五歩と銀を支えるのもあり、そこでどうするかですね。
先手としては、▲2四飛と走ると、さばかれてしまいますので、▲4五銀と戻って飛車をいじめてどうかという展開です。
狙われそうな角をさばく
お相手は、△5四飛ではなく△5六歩と角をさばきにこられました。
角頭が弱くて狙われそうな形ですし、角をさばいてしまうのも有力ですね。
5五角の反撃もあるので、後手としても悪くはなさそうです。
5五角はイヤだったので、角交換してから▲6六角と打ち直しました。
ただ、これがあまり良くないみたいで、△3三金▲同銀成△同銀で金銀交換で収まってしまい、攻めるのが難しくなります。
なので、▲2四飛と攻める一手だったようです。
△5五角は▲7七角と合わせて、△同角成▲同桂なら問題ないですし、△1九角成は玉から遠いので問題ありません。
5五角を少し警戒し過ぎたかなという感じでした。
ただ、お相手は△4四角と合わせてくれて、▲2四飛と走れたので、手になりそうな感じになりました。
ゴキゲン中飛車に対する必修手
ゴキゲン中飛車相手に良くでてくるのが、この▲5三歩ですね。
飛車先を切ったことを逆用して飛車をいじめていきます。
この形でなくても、この手はよく出てきますので、必修だと思います。
桂馬を跳ねていって両取りをかけたり、角を打ったりなどですね。
この場合は、単純に飛車の横利きを消して金を取る狙いですね。
逃げるにしても△4二飛は割り打ちがありますし、△3二飛は▲2三銀と上から打ったり▲4一銀△4二飛▲5二歩成という手もあります。
△6二飛と逃げましたが、▲5二銀とあくまで飛車の横利きを止めにいきます。
▲2三歩に金を取ってから▲5四飛とまわって金を遊ばせる展開になればいいかなと思っていました。
飛車を捨てる勇気
お相手の勝負手△4五銀。
▲5五飛は銀取りの先手ではないので、5四歩と受けたり、4四角と強く反撃されたりして、少しイヤな展開になります。
なので、飛車は見捨ててしまって、▲5二歩成と成っていきました。
△同銀は▲5一角と飛車を狙って、飛車の横利きさえなくなれば銀を取って飛車が成り込めますので、それでどうかなと思っていました。
△同飛は交換に応じてしまって、飛車を打ったり金を打ったりして、どうかという感じですね。
お相手は飛車を取ってこられて、こちらも飛車を取って▲5二飛の十字飛車。
これでキレイに決まったのかなと思いましたが、ここからのお相手の粘りもスゴかったです。
角には角
△4四角と打ってこられて、こちらも▲6六角と角には角の格言通りに打っていきました。
角が外れれば6二銀の銀が取れるので、寄り筋となります。
△5三銀打としっかり打ってこられたので、こちらは金を取りました。
お相手から角交換してこられて、▲同歩は△4五桂が銀に当たってくるのが気になったので、▲同銀としました。
そこで△3九飛と降ろされて、攻めていっても勝てそうではありましたが、8八になにか捨てられての反撃が怖いので、▲5九歩としっかり打ちました。
こうすれば、8八に捨てられても同玉で、6九飛成と金を取る手を消すことができます。
▲5一角と銀と2枚替えと桂取りを狙っていきましたが、また角には角で△4四角と切り返されました。
▲5二金と打ってとりにいったんですが、△5一銀と角を取られる変化が生まれるので、▲6一金のほうが良かったみたいです。
△4二桂と打たれて、5三の銀を取って△同角▲4二角成△同角▲同龍と桂銀と金の2枚替えに成功しました。
ただ、▲5三金のときにやはり△5一銀の変化があるので、少し良くなかったみたいです。
美濃囲い崩しの継桂
美濃囲いを崩す手筋の▲8六桂。
次に△7四桂打▲同歩△同桂とできれば、美濃囲いを崩すことができます。
ただこの場合は、△7二玉と逃げる手があるので、▲4六角の龍取りと7四桂を狙って手のほうが良かったようです。
△7二香と受けられたので、▲4六角が打てて、龍を抜くことに成功しました。
ここで投了となりました。
以下、△同角成しかないですが、角2枚で攻めるのは難しいと思います。
ただこちらも速い攻めはありませんので、▲3一龍と入ってから飛車を下ろそうかなと考えていました。