将棋ソフトが強くなり、ソフトの評価値が絶対的な評価になっていた近年。
振り飛車にすると、すぐに100点、200点悪くなってしまい、振り飛車はもう勝てないんじゃないかとか、いつかなくなってしまうんじゃないかとか、そういった話も出ています。
ただ実際は、そうでもないようで、将棋ソフト同士で対局しているfloodgateでも、振り飛車は指されていますし、勝っています。
今回は、そのfloodgateで勝ちまくっている「Kurenai」というソフトを紹介します。
Kurenaiは最近のソフトみたいで、いきなり出てきて、すでに将棋ソフトのトップレベルに入っています。
振り飛車専用のソフトのようで、先手でも後手でも振り飛車にしていますし、相手が振り飛車でも振り飛車にして相振り飛車にしています。
Kurenaiの棋譜
上記リンクから、floodgateのKurenaiのページに飛べます。
下に行きますと、Game Historyというのがあります。
date,timeの下にある日付をクリックしますと、棋譜を見ることができます。
csaは棋譜ファイルが表示されますので、全部コピーして、将棋所や将棋GUIで貼り付けることで、棋譜をダウンロードしたり、ソフトで検討したりもできます。
Kurenai会心の棋譜
Kurenaiの対局の中で、一番気に入っている棋譜を紹介します。
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Krist_483_473stb_4t_10mというソフトとの対局で、Kurenaiの後手番です。
Krist_483_473stb_4t_10mは居飛車穴熊で、Kurenaiは四間飛車ですね。
少し藤井システムも見せた駒組みでしたが、穴熊に組ませてしまって、四枚穴熊でガチガチに固めさせます。
そこからキレイに崩していきます。
振り飛車の天敵といえば、居飛車穴熊ですし、それに対抗するために藤井システムなども考案されました。
その中で、堂々と穴熊に組ませて、四枚穴熊でも問題ないというのが、Kurenaiというソフトのようです。
この穴熊の崩し方は、かなり参考になるのではないかと思います。
ダウンロードはできません。
振り飛車のソフトはあまりありませんし、検討に使ってみたいですが、残念ながら公開はされていません。
新しいソフトですし、まだ調整中のところもあるのかもしれません。
もしかしたら、今後公開されるかもしれませんが、それもいつになるか分かりませんし、のんびり待つしかないですね。
floodgateで対局はかなり行っていますし、棋譜を見て勉強はできます。
四間飛車や三間飛車が多いので、四間飛車・三間飛車を良く指す場合は、参考にしてみると、新しい世界が見えるかもしれません。
ソフトは序盤から力戦調になることも多いですが、Kurenaiは定跡も導入されているのか、序盤は定跡通りの展開が多いです。
そういった意味でも、参考にできることは多いと思います。
振り飛車で勝てなくて困っている場合は、ぜひ見てみてください。