炎の七番勝負の最終戦。
藤井聡太四段の相手は、あの羽生善治三冠ですね。
さすがに無理なんじゃないかと思いましたが、まさかの大金星。
すごいですね。
一体どこまで強くなるのやら……
今後がますます楽しみです(・∀・)!!
羽生三冠との棋譜はこちらです。
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藤井四段は角換わり4五桂急戦で行きましたね。
4一玉型ですと、決まりやすいですよね。
後に▲7一角の飛車取りと5三に成る狙いがありますので。
これが4二玉だった場合、5三の地点を金と玉の2つ効いていますので、7一角は無理筋になります。
羽生三冠が研究していないわけがないと思いますし、わざと4五桂急戦を狙わせたんですかね。
陣形からしても藤井四段は4五桂急戦を狙っていますし。
非公式戦ですので、あえてというのもあるんでしょうか。
羽生三冠の心理は羽生三冠しか分かりませんので、本譜に戻りたいと思います。
飛車先の歩の交換を許して、▲2四飛に、△4二角と打ちましたね。
これは飛車取りの先手を取りつつ、5三の歩を守りました。
ここでおとなしく飛車が引いたら、△4四歩と桂馬を狙われる手も残っててイヤですね。
ということで、▲3四飛と横歩を取りました。
△2三銀と飛車を追って、▲3五飛に△4四歩と桂馬を狙いに行きました。
飛車先の歩の交換だけでなく、横歩も取られていますから、その分は取り返したいところ。
もちろん、藤井四段としても桂馬をタダで取られるわけには行きませんから、▲7一角で桂馬を使いに行きます。
△7二飛として、▲5三桂成から2枚替え。
藤井四段の駒損ではありますが、浮かむ瀬は560点ぐらい藤井四段が有利と言っています。
やはり、陣形差でしょうか。
藤井四段はしっかりしていて、飛車も活用できて、攻めの形もできています。
対し、羽生三冠の方は、銀冠ができていて、硬さはありますが、飛車角が今のところ攻めに使えていないのが辛い所ですね。
さらに、▲8五飛として、△8二歩と打たせて、飛車を活用を難しくされました。
歩を取って、駒得しつつ歩を打たせて歩切れになってしまったので、ハッキリ苦しいですね。
角も打たせることができたので、飛車を引いて、ゆっくり指そうという構えですね。
藤井四段、落ち着いていますね。
ここまで優勢になったら、一気に攻めたいと思ってもおかしくないんじゃないかと思いますが、羽生三冠に攻めがないのを見越して、確実に行っています。
盤がしっかり見えていて、冷静です。
ここからは確実な攻めで、藤井四段の勝利となりました。
盤石な将棋で、堂々とした勝ちっぷりですね。
これからもっと強くなるでしょうし、七冠取るのも夢じゃないかもしれません。