第30期竜王戦七番勝負が行われます。
挑戦者は羽生善治二冠で、渡辺明竜王と対局ですね。
渡辺竜王は永世竜王の資格を持っていて、現時点で永世竜王の資格を持っているのは渡辺竜王だけです。
ただ、羽生二冠が通算6期まで竜王の座を取っていて、あと1度竜王を取ると永世竜王の資格を得ることができます。
そして、七冠の永世称号を取ることができます。
羽生二冠はここの所、竜王戦の挑戦者になれていませんでしたが、ようやくなれましたね。
ここで、竜王になることができるのか? それとも、渡辺竜王が防衛するのか? すごい楽しみです。
第30期竜王戦第1局の日程と中継
第30期竜王戦は、2017年10月20日金曜日9時から行われます。
中継はニコニコ生放送です。
解説は塚田泰明九段で、聞き手は塚田恵梨花女流1級になります。
親子かつ師弟での解説と聞き手ですね。
息ピッタリの解説と聞き手になりそうです。
面白い解説が聞けそうです。
戦型予想
渡辺竜王と羽生二冠は何度も対局していますし、お互い熟知していますよね。
その上で、何の戦型にするか?
渡辺竜王も羽生二冠も色々と考えてきそうです。
振り飛車の可能性すらありそうですが、第1局はやっぱり相居飛車の対局になるでしょうか。
ただ、羽生二冠は最近ソフト研究に力を入れているようで、ソフトの指す戦法が増えてきていますよね。
この前の順位戦では角換わり4五桂急戦を指したり、王座戦第1局では雁木にしたりしていましたし。
もしかしたら、ソフトが指しそうな戦法を採用するかもしれないですね。
例えば、Pona流早繰り銀のような。
佐藤名人も名人戦で採用していますし、可能性は十分考えられるのではないかと思います。
そういったソフトが好む戦法に、渡辺竜王がどう対応するか? というのも見てみたいですね。
特に矢倉に対する居角左美濃急戦への対応を見てみたいですが、そうなる可能性は低そうですね。
渡辺竜王、矢倉も得意ですが無理に矢倉を組むぐらいなら、角換わりに持っていきそうですので。
普通の矢倉の場合、居角左美濃急戦はあんまり効いている感じじゃないんですよね。
どういうことかと言いますと、▲7六歩と角道を開けたときに、△3四歩とお互いに角道を開けたときに、▲6六歩と角道を止めて矢倉にいく場合、居角左美濃急戦が効きやすくなります。
▲7六歩に対して、△8四歩と飛車先を突いて、▲6八銀△3四歩▲7七銀と矢倉にする場合は、居角左美濃急戦がやりにくくなるんですよね。
▲7六歩△8四歩の形からの矢倉にする場合はあると思いますが、▲7六歩△3四歩のときに▲6六歩から矢倉にいく可能性は低いのではないかということですね。
戦型予想からかなり話が逸れたんですが、予想としては角換わり腰掛け銀ですね。
羽生二冠も渡辺竜王も得意としている戦型ですし、第1局はじっくり行く可能性が高いのではないかということで、角換わり腰掛け銀になると予想しました。
竜王戦もどうなるでしょうね。ものすごく楽しみです。