石田流三間飛車対策のこなたシステムとは?【石田流はもう怖くない】

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居飛車で、相手にされると困るのが石田流三間飛車。

攻めにくい上、相手の攻めが強くて、そのまま攻め潰されてしまうことも…

私もこんな強い戦法があるのかと以前はよく使っていましたね。

石田流三間飛車がどんな戦法なのかというと、こんな感じです。


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石田流三間飛車は先手番の戦法なんですが、角道を開けて、すぐにその歩を伸ばしていきます。

飛車先を伸ばすと、飛車を浮いて飛車で受けます。

こなたシステム

後は、▲7七角とあがったり、▲9七角とあがったりします。

▲9七角は本組みと呼ばれる指し方で、▲7七桂と桂馬も跳ねて、桂馬も活用していきます。

この飛車・角・桂がうまく効いていて、攻め潰されてしまうんですよね。

私も攻めるのが好きで、相手に一切攻めさせずにこちらだけ攻めれるんなら、こんないい戦法はないとよく使っていました。

ただ、元来居飛車党で、さばく技術がてんでないので、居飛車に戻りましたが、相手に石田流に組まれるのかかなりやっかいでした。

でしたが、ようやく石田流三間飛車に対策が分かりました。

それが、こなたシステムと呼ばれるものですね。

ニコニコ生放送の放送者が考案された対策なんだそうですが、あんまり詳細は載っていないんですよね。

誰が考案されたのかというのは分かりませんでした。

このこなたシステムについて知ったのは、この動画です。

2局同時に行われていますが、右側の将棋ですね。

相手の戦法が石田流対策のこなたシステムです。

動画だと見にくいという場合は、棋譜をどうぞ。

プロでも攻め潰されてしまうほどの破壊力があるのがこのこなたシステムなんです。

ちなみにソフトでは、こなたシステムは後手が少し悪くて、+300で先手有利という評価なんですが、ソフト同士で指させてみると、だんだん評価が戻ってきて互角になります。

なので、特に弱点があるというわけでもないようです。

その場合、攻めているほうが有利だと思いますし、特に早指しの将棋はその傾向にありますので、かなり優れた戦法なんじゃないかと思います。

もし、石田流三間飛車をされて、攻め方が分からなくて悩んでいるという場合は、試してみてはいかがでしょうか。

それでは、こなたシステムの攻め方について、紹介したいと思います。

こなたシステムの攻め方

こなたシステム

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盤面逆の方がわかりやすいかと思いましたので、先後の向きを逆にしました。

相手は石田流を目指すため、▲7六歩~▲7五歩と突いてきたんですね。

これに対して、△4二玉と上がる手も有力なんですが、その場合は石田流と居飛車の対局になります。

こなたシステムでは、△8四歩と飛車先を突いていきます。

相手は、石田流を目指すために、▲7八飛と回ってきます。

ここで、△8八角成▲同銀△4五角と打っていきます。

こなたシステム

早石田に対する乱戦の変化で出てくる筋ですね。

▲5八玉と上がったら、△2七角成から乱戦の変化になります。

これに関しては、早石田の乱戦の変化で書きましたので、そちらをご参考ください。

ただ、△4二玉が入っていない分、どうかという感じですね。

相手が乱戦を避ける場合、▲7六角と打ちます。

こなたシステム

これが石田流で△4五角を打たれたときの返し技になります。

角の成り合いは、相手の馬だけ桂取りの先手になっていて、後手不利です。

なので、△4二金とあがります。

相手も▲3八銀とあがり、美濃囲いを作って、角成りを防ぎます。

このままですと、▲4六歩と突かれて、△5四角▲同角△同歩と角交換されてしまいますので、▲6四歩と突いて、角の逃げ道を確保します。

▲6四歩に対しては、△6三角と引いて問題ないということですね。

相手は美濃を作ったので、玉を入城させるため、▲4八玉と囲いにいきます。

こなたシステムでは、攻め潰してしまおうという狙いですので、玉を囲いに行ったりはしません。

△3三金と金が上がります。▲3九玉に△2二飛と回ります。

こなたシステム

これで攻めの形は完成です。

後は玉頭を攻め潰して玉を詰ませてしまおうという狙いです。

▲2八玉と美濃囲いに玉が入るんですが、△4二銀と銀をあげて、金の負担を軽くします。

このままですと、金が動けば、▲4三角成と馬を作られてしまいますので、それを防ぐ意味ですね。

相手も色々と手はありますが、▲5八金と本美濃にするのが普通の手でしょうか。

こちらは、▲2四歩からどんどん飛車先を突いていって、▲4四金~▲3五金と金も攻めに参加させます。

こなたシステム

相手の駒組みによっても少しだけ手順は変わってきますが、このような形を作れれば、成功です。

後は玉頭を狙っていきます。

相手の手としては、▲3六歩や▲3六金でしょうか。

このまま飛車先を突破されるともたないので、どうにかする必要があります。

ただ、金がさばけると、8五に打つ筋があるんですよね。

8五に金でも銀でも打てば角が動けないので、角が取れます。

なので、玉頭の攻めに失敗したとしても、次の手もあるわけです。

とにかく攻めつないで、相手に手を渡さないことがこなたシステムでは重要になってきます。

なぜなら、薄いからですね。

居玉のままですし、金を攻めに使ってしまいますから、ほぼ固めることはできません。

勢い重視で、攻め続けていく必要があります。

とは言え、捨て身の戦法というわけでもなく、相手が攻め手を作るまでに時間がかかりますので、その前に攻められればなんとかなります。

十分、実戦向きの作戦ですし、私自身、何度か試していますが、かなり勝率は高いですので、使ってみる価値はあると思います。

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