銀河戦本戦Aブロック3回戦の将棋ユーチューバーアゲアゲさんこと折田翔吾アマと三枚堂達也六段が対局した棋譜です。
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アゲアゲさんは瀬川五段の対局のときと同じ、早繰り銀ですね。
三枚堂六段は瀬川五段と同様に横歩取りで対抗しました。
アゲアゲさんは瀬川五段のときには雁木模様にしていましたが、今度は矢倉にしましたね。
瀬川五段はすぐに飛車を引いて戻ったのに対して、三枚堂六段は戻らなかったからでしょうか。
端から桂馬を活用
三枚堂六段は▲1七桂と端から桂馬を使っていきましたね。
二歩持ったら端攻めと言ったりもしますので、2五桂と跳ねて端攻めの狙いでしょうか。
アゲアゲさんも△3三桂と跳ねて、桂馬を飛ばせないようにしましたね。
▲2六飛と戻って△5二飛とアゲアゲさんは真ん中から攻めにいきます。
玉が右にいきましたので、玉が近い右から攻めたいところですね。
できれば、左の金銀を遊ばせたいところです。
桂頭攻め
桂頭が弱いということで、端から桂馬を狙っていきました。
1五歩、1六歩と叩けますが、△3五銀と出られて飛車が引くしかありませんので、香は取りきれません。
ということで、▲1六歩としましたが、△3五銀と飛車が狙われて、香を走ります。
そこで、▲3六歩と突いて△同銀は▲2六飛で銀・香の両取りがかかります。
△2四銀と引いて、▲4六歩で悪くなったようです。
ソフトは桂馬が飛ばれないように▲2六歩を推奨していましたが、指したくはないですね。
そうなると、端攻めが決まっているということでしょうね。
飛車を見捨てて、攻め切る
三枚堂六段は飛車を攻めて、なんとか紛れを求めにいきます。
△同飛は▲6三角の王手飛車ですし、逃げれば5六の銀がタダですね。
ということで、飛車は見捨てて△1八飛と攻めにいきます。
合駒は同香成で、4七桂成でも飛車を切ってもほぼ寄りとなります。
なので、▲5九玉と落ちるしかないですが、△6七銀不成で▲同金は△4七桂不成▲6九玉△7八銀の詰みとなります。
▲4八香と受けましたが△3八香成でほぼ一手一手ですね。
投了図
ここで三枚堂六段の投了となりました。
以下は▲6六玉△6五金までですね。
これで、神崎八段、瀬川五段、三枚堂六段とプロ3棋士に勝利となりました。
これはプロ編入も夢じゃなくなってきましたね。
アゲアゲさんには、プロになってもらいたいです。
次の対局はプロ編入試験に合格してプロになった今泉健司四段との対局になります。
このままアゲアゲさんが勝ち続けるのか? 非常に楽しみです。