上州YAMADAチャレンジ杯にて、藤井四段が3連勝して、23連勝となりましたね。
上州YAMADAチャレンジ杯は、持ち時間20分という早指しの将棋ですが、藤井四段は早指しにも強いということが証明されましたね。
藤井四段に弱点はあるんでしょうか?
しかも、まだ伸び盛りで、これで発展途中というのが恐ろしい所。
一体どこまで強くなるんですかね。
この先が本当に楽しみです。
それでは、この上州YAMADAチャレンジ杯にて都成竜馬四段に勝って、21連勝した棋譜をどうぞ。
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本譜は相掛かりでしょうか。
ちょっと変わった形で、力戦調ではありますが。
力戦にしたほうがミスが出やすいですし、早指しでは、一番力が試されますよね。
藤井四段は早繰り銀の構えに対して、都成四段は腰掛け銀ですね。
角換わりでは、よくありますが、相掛かりでこれはどうなんでしょうか。
とは言え、ここから△3四歩突いて、角交換したら同じですけどね。
本譜はそうなりませんでしたが。あえてしなかったのかもしれませんが。
ここから藤井四段は▲3五歩と銀が出てきたときに、2六飛と浮いて、角頭の歩を守れるようにしましたね。
そのように進んで、藤井四段は▲5九角と引き角にしました。
いずれ、3七角と上がって、飛車を睨む狙いもありますね。
ここから飛車先の歩を切っていき、▲2五銀と棒銀で攻めていきました。
単調な攻めですが、早指しの場合、単調のほうがかえって分かりやすくていいというのもあるんでしょう。
棒銀が受からないので、△5五角と出て攻め合い。
ただ、この陣形ですと角よりも飛車のほうが速そうですね。
▲3四銀に対して、一度は△3三銀と受けて、▲2三銀成。
完全に棒銀が成功した形です。
△同金▲同飛成△1二銀と飛車を弾いて、▲2六龍と引き上げて、△1九角成。
馬が作れましたが、▲3七角と合わせられて、△1八馬と引いても使い道がありませんので、△同馬▲同桂。
こうなってしまうと、龍だけ残って、藤井四段が優勢ですね。
とは言え、早指しですから、何が起こるか分からないので、藤井四段も気が抜けなかったと思いますが。
藤井四段はあやをつけて、飛車を取りにいきましたね。
駒損ですが、陣形がバラバラなので、飛車持ったほうが速いという判断ですね。
都成四段の最後の反撃。
▲同歩は△2五角なんでしょうか。
▲4七桂ぐらいで問題なさそうですが、そもそも王手をかけられるのがイヤだということで、▲同龍。
△同銀に▲2八香と打って、都成四段が投了されました。
△1五玉は▲1六銀ですので、△2五歩と打つんですが、▲2六桂△1五玉に▲2四銀までですね。
力戦でも定跡でも何でも強いですね。
全く隙がないです。