面白い話題があったので、そちらを取り上げてみたいと思います。
それは、桂馬の語源ですね。
桂馬は桂馬だとしか考えたことがなかったので、気にしたことがなかったです。
言われてみると、確かに気になります。
馬は馬でいいと思うんですよね。1つ飛んでいますし、馬っぽい感じが現れていると思います。
問題は「桂」のほうですね。
佐藤紳哉七段は、「かつら」「かつら」と言って、持ちネタを披露していますが、当然のことながら「かつら」から来ているわけではありません。
そもそもかつらだったとしても、植物のかつらになるので、頭のかつらにはなりません。
この桂は、肉桂から来ています。
肉桂は、シナモンのことです。
平安時代では、貴重品だった香料の名前を取って名付けられたようです。
それ以上のことは書かれていませんでした。
桂馬が重要な駒だから、貴重品の香料から名付けたのでしょうか。
1つ飛んで動けるのは桂馬だけですし、逃げる以外に受ける手がないですし、強いですよね。
逃げる以外に受ける手がないというのは、合駒が効かないということですね。
香でも大駒でも合駒で利きを止めることができますが、桂馬の利きを止めることはできませんので、そういう意味でも貴重な駒となります。
とは言え、将棋の駒全部が金銀財宝から来ていて、金・銀はそのままですし、香も香料から来ているとのことなので、桂馬だけが貴重ということでもないんですよね。
1つ考えられるのは、中国からシナモンが伝来したので、遠くから来たということで、1つ飛びで動けるのかなという気もします。
ちなみに、桂馬が成ったときの成桂の駒の字は、金の崩し字です。
こういった言葉の語源を調べるのも面白いですよね。
また、色々と調べてみたいなと思いました。