メイドシステムの定跡と対策!プロ公式戦「朝日杯将棋オープン戦」にも登場

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朝日杯将棋オープン戦にて、畠山大樹アマが平藤眞吾七段を破ったメイドシステム。

元は将棋実況者の押木ゆいさんが考案した戦法で、居飛車にも振り飛車にも対応できる指し方です。

実際、プロにも勝てる戦法ですし、かなり有力です。

そのメイドシステムについて、見ていきたいと思います。

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メイドシステムとは

まず、メイドシステムがどういった戦法なのかということですが、考案者の押木ゆいさんが詳しく紹介していますので、そちらの動画もご覧ください。

メイドシステムの指し方は、▲7八銀~▲7九角と引き角にします。

メイドシステム

引き角にして戦うという意味では、嬉野流に似ています。

ただ、ここから相手が居飛車か振り飛車によって、指し方が異なります。

対居飛車の定跡

相手が居飛車の場合、こちらも居飛車で相居飛車にするのもありますし、振り飛車にするのもあります。

飛車先を突かなければ、向かい飛車にしやすいですが、飛車先を突かれると、向かい飛車にはしにくいです。

相居飛車にする場合は、朝日杯将棋オープン戦での畠山大樹アマの指し方がおすすめです。

畠山アマは作戦をバレないように▲2六歩~▲2五歩から入りましたが、バレてもいい場合は、▲7八銀~▲7九角から入るのもあります。

メイドシステム

飛車先交換する手に対して、▲8八歩と嬉野流と同じように土下座の歩で受けます。

ここから、▲8七銀~▲7六銀と銀を活用していきます。

土下座の歩は、銀を活用ためですね。

対振り飛車の定跡

相手が振り飛車の場合は、飯島流引き角戦法のように、▲5六歩から角を動かして、美濃囲いにします。

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メイドシステム

ここまで組めれば、普通の将棋ですね。

さらに囲いたい場合は、銀冠にしたり、銀冠穴熊にするのもありますし、早めに攻めたい場合は、飛車先を突いて、攻めの形を作るのもあります。

メイドシステム対策

メイドシステムには、どうすれば作戦勝ちになりやすいのかということで、メイドシステムの対策を見ていきたいと思います。

角道を開ける

メイドシステムに対しては、早めに△3四歩と角道を通したほうがいいです。

そうすることで、▲7六歩と突く手がなくなりますので、▲7九角と引き角に限定できます。

メイドシステム

絶対に▲7九角と引いてくれるのであれば、それほど考える必要はありません。

ただ、強い人ほどその場の対応力がすごいですので、居角のほうが有力と見れば、▲7六歩から角を使ってくることも十分考えられます。

なので、その手を消すために△3四歩を突くことをおすすめします。

これなら、▲7六歩には△8八角成と角が取れて、勝ちとなります。

△8五歩を決めて、交換は保留

続いて、飛車先を突いて、△8五歩を決めます。

メイドシステム

これも振り飛車など変化を消すためですね。

飛車先を決めることで、▲8六歩から銀を活用する手を消せますので、向かい飛車にしにくくなります。

ただ、△8五歩は決めて、△8六歩から飛車先交換は保留します。

△8五歩でとどめておくことで、▲8八歩~▲8七銀の銀の活用を押さえることができます。

居飛車にしてきた場合は、▲5六歩から角の活用を図ってきたときが、△8六歩のタイミングです。

5六の歩を取ってしまって、駒得を主張していきます。

それでもまだまだ難しいですが、メイドシステムの狙いを封じれます。

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