将棋を上達するために必要になってくるのが詰将棋。
とは言え、長手数の詰将棋は難しいですし、なかなか取り組みにくい…というのもあると思います。
そこで今回は一手詰めの簡単な詰将棋を5つ紹介します。
ただ、分からなければ答えを見てしまって構いません。
考えることも大事ではありますが、思い悩むのもあまり良くはありませんので。
気軽にやるだけで、十分将棋上達につながりますので、分からなければ答えを見るぐらいの感覚でやってみてください。
また、どういった形になれば詰みやすいのか? という実践的な詰めの手筋も解説しますので、将棋上達になれば幸いです。
詰将棋1
まずはこちらの問題です。
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▲1三金です。
玉の横に銀を打つ手を「腹銀」と呼ばれます。
腹銀自体は王手にはなりませんが、玉の動きに制限をかけて、詰みやすくすることができます。
今回のように玉の頭に金を打ったりすることで、詰ませることができるわけですね。
また、玉の頭に金を打つことを「頭金」を呼びます。
玉の頭に金を打つことで、詰むことも多いので、頭金は大事な手筋です。
詰将棋2
<答え>
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▲2二銀。
こちらは「一間龍」という形です。
一間龍は玉と龍の間が1マスしか開いていない形です。
1マスであれば、縦でも横でも問題ありません。
この「一間龍」の形にできれば、玉を寄せるまで後一歩です。
今回であれば、金で守ってはいますが、金の横に銀を打つことができます。
銀を取れば、龍が通って玉を取れてしまうので、取ることができません。
詰将棋3
<答え>
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▲5一金。
相手の玉は金で守られていて、一見硬い形に見えますが、玉の下から金を打つことで詰んでしまいます。
この形を「尻金」といいます。
尻金も寄せに何度も出てくる手筋です。
特に玉が上に逃げられない場合は、尻金が決まりやすいですので、対局でもぜひ確認してみてください。
詰将棋4
<答え>
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▲3三角。
角をどこから打つか? になりますが、2二に打ってしまいますと、△2一玉と避けられてしまいます。
4四、5五は飛車に取られてしまいますし、6六以降は4四に合駒をされて詰みません。
なので、3三に打つ一手ですね。
3三であれば合駒は効かずに同飛成、同角成で詰んでしまいますので、合駒は意味がありません。
大駒で詰ます場合は、どこから打つのかが重要になってきます。
「大駒は離して打て」という格言もあり、基本的には離したほうがいいことが多いですが、直接打ったほうが詰むということもあります。
この辺りの感覚は詰将棋や実際に対局したりして、覚えていくのがいいと思います。
詰将棋5
<答え>
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▲2三桂。
穴熊と呼ばれる硬い形で、実践でもよく見られる形ですね。
金銀がしっかり守っていて、崩すのは大変なのですが、今回のように桂馬があれば崩さずとも詰ませることもできてしまいます。
桂馬は他の駒とは違い、1つ飛んで動くことができますので、桂馬の王手は玉以外の駒で取るか玉が逃げるかしかできません。
穴熊は駒が玉にくっついているので、玉が逃げられないことがほとんどです。
なので、桂馬を取るしかないのですが、桂馬を銀で取ると角で玉が取られてしまうので、取ることができません。
角と桂馬は穴熊や美濃囲いなど硬い囲いを一瞬で詰ますのに役立ちますので、こういった筋も覚えておくと便利です。